先日、食育ボランティア講座2回目に参加してきました。
受講内容は、
・栄養の基礎知識
・対象別食育(乳幼児~思春期)
・調理実習(妊産婦の食事)
この4点について学ぶことができました。
毎日の食生活で、どのような食品をどのように調理して食べるかによって、健康は大きく左右されます。
健康づくりの為の適切な食生活の基本は、正しい栄養の知識を持って「バランスよく食べる」を実行する事です。
食事はいろんな面でとても重要なことで、空腹感を満たして幸福にもなれます。
●栄養の基礎知識について
栄養と栄養素の違い
栄 養・・・人が食べたものを摂取することによって、必要な成分を体内に取り入れ利用し、生命の維持成長・労働など
人としての様々な機能を発揮して心身ともに健全な活動を営むもの。
栄養素・・・人の成長や生命の維持、健康な日常生活を送るために、食べ物を通して取り入れる必要のある成分。
栄養素について
・3大栄養素⇒炭水化物・たんぱく質・脂質
・5大栄養素⇒炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・無機質(ミネラル)
栄養素にはそれぞれ、働きがあります。
【炭水化物】 カラダのエネルギー源になる
【たんぱく質】 筋肉・骨・血液・内臓など作る
【脂質】 効率のいいエネルギー源になる
【ビタミン】 体の調子を整え、生命維持に欠かせない
【ミネラル】 血液などをつくり、筋肉や神経の伝達にかかわる
食堂でも、これらの5大栄養素を考え、みなさんの健康のために調理をしていきたです。
ビタミンの種類に、主な働き、不足した場合に起こりうることが異なります。
◇脂溶性ビタミン(脂で溶ける)
・ビタミンA(レチノール、カロテン)⇒・視覚の暗順応・皮膚、粘膜の維持。不足した場合、夜盲症、抵抗力の低下。
〔緑黄色野菜、レバー、うなぎ、バター、チーズなど〕
・ビタミンD⇒・骨の発達・カルシウムの代謝。不足した場合、骨粗鬆症、くる病。
〔鮭、しらす、きのこ、乳製品など〕
◇水溶性ビタミン(水に溶ける)
・ビタミンB1⇒・糖質の代謝。不足した場合、脚気。
〔豚肉、レバー、豆類、穀物の胚芽、うなぎなど〕
・ビタミンB2⇒・皮膚や粘膜の健康維持・各栄養素の代謝。不足した場合、口内炎、成長障害。
〔レバー、牛乳、納豆など〕
・ビタミンC⇒・抗酸化作用・コラーゲンの生成。不足した場合、壊血病、抵抗力の低下。
〔果物、野菜、いもなど〕
それぞれのビタミンが多く含む、食品を摂取していきましょう。
◇無機質(ミネラル)
・カルシウム⇒・骨や歯の生成。不足した場合、成長不良、骨粗鬆症。
〔乳製品、大豆製品など〕
・鉄⇒・ヘモグロビンの生成・全身に酸素を運ぶ。不足した場合、貧血。
〔レバー、赤身の魚、大豆類、卵など〕
・カリウム⇒・細胞の維持・血圧の調整。不足した場合、肝機能が低下すると、摂取の制限あり。
〔果実類、野菜類、海藻など〕
・ナトリウム⇒・細胞外液の浸透圧維持・神経や筋肉細胞の活動に関与。不足した場合、疲労感、低血圧。
〔食塩、味噌、醤油など〕
食塩は、身体の水分量を調整してくれます。1日の摂取量は 男性7.5g 女性6.5g
生きていくには、3gの食塩で足ります。
●対象別食育(乳幼児~思春期)
まず、私たちの食卓を見直すことが大切です。
・家庭の食卓は主食、主菜、副菜が揃っているのか。
・3食しっかり食べているのか。
・誰かと一緒に食事をしているか。
・健康を意識した食事になっているか。
子供にとって食事は
・成長するために必要な栄養を摂る
・生活リズムをつける
・楽しみな時間
・味覚の形成(甘み・うま味)
・食習慣の形成
●朝食の大切さ
大人になっていくと、朝食を抜きがちですよね。
朝食はとても大切なことです。体温を上げ、脳や体にエネルギーを送り、集中力を高めます。
腸を刺激するため、快便にもなります。規則正しい食事のリズムが、正しい生活リズムを作ります。
私も朝食を抜きがちなので、習慣づけていきたいです。
●成長期にしっかり取りたい栄養
・カルシウム⇒大人になってからカルシウムを摂っても骨や歯は成長しません。
この時期にしっかり取らないと将来、骨折をしたり、骨粗鬆症になる危険性が高くなります。
・鉄⇒鉄分が不足すると、貧血だけでなく、成長に必要な酸素、栄養が体の隅々までいかなくなります。
将来、体が大きくならないだけではなく、勉強したり考えたりする脳の成長にも悪影響があります。
無理なダイエットをすると、将来太りやすくなる!さらに、
・骨折しやすくなる・貧血になる・風邪をひきやすくなる・妊娠しにくくなる
・子供が出来た時に、子供が糖尿病などになりやすくなる!
大人でも、無理なダイエットや、自分に適していないダイエットは体に良くありません。
食べて、楽しく、ノンストレスでダイエットができるよう、私も勉強していこうと思います。
●調理実習(妊産婦の食事)
今回の調理実習は妊婦さん向けのお食事です。妊婦さんだけでなく、貧血予防メニューにもなります。
『ひじきとアサリの炊き込みご飯・厚揚げとひき肉の炒め物・もやしと青菜のナムル・さつま芋のレーズン煮・レモンの寒天』
★ひじきとアサリの炊き込みご飯
鉄分と言ったら、ひじきですが、最近のひじきは鉄分が少ないみたいです。以前は、ひじきを煮る際、鉄製の釜が使われていました。それが近年では、鉄製からステンレス製に変わったため、ひじきに含まれる鉄がげんしょうしたとのことです。
今回の炊き込みご飯には、あさりの水煮缶が使用されています。缶詰めが重要です!アサリの水煮缶には多くの鉄分が含まれています。
★厚揚げとひき肉の炒め物
厚揚げには、カルシウム、マグネシウム、タンパク質、イソフラボン、鉄分など、骨を健康に保つために必要な栄養素が多く含まれています。妊産婦さんや女性に、おすすめの食材です。
★もやしと青菜のナムル
青菜には、腸内環境を整える効果があります。食物繊維は、妊産婦さには必要なものです。
★さつま芋のレーズン煮
レーズンには妊産婦さんには、欠かせない葉酸、鉄、カルシウム、カリウムなどの、ミネラルが豊富に含まれています。
さつま芋には、便秘、高血圧、むくみの予防など、妊娠中のトラブルを解消してくれます。
また、胎児の成長に必要な葉酸やビタミンCを摂取出来ます。このメニューは栄養満点ですね!
★レモンの寒天
レモンに含まれる、クエン酸には、ビタミンやミネラルの吸収を助ける作用があります。
栄養について、日常の食生活で栄養バランスを考えながら生活をしていましたが、
まだまだ知らないこともあり、今回の講習会で栄養バランスが大切なことを再認識出来ました。
食品の、主な働きを活かして調理をしていきたいです。